日本の外食産業は20兆円を大きく超える市場規模にまで成長しました。これは、生活者の日常食・大衆食を、衛生的且つ適正な価格で津々浦々まで行き渡らせる「食の仕組み」の賜物であったと考えます。

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しかし生活者の日常と密接につながる「食」の価値は、その時代の生活者の志向に併せて常に変化していきます。「食べ物を行き渡らせる時代」は既におわり、「安全」「健康」「心の豊かさ」、文化としての「食」が必要とされつつあります。

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その時代毎の「食」の価値を正しくとらえ、科学的・数学的な経営技術を土台として継続的に成長し続けることこそ、これからのレストランに求められていることです。とりわけ、一層深く食文化を育むためには、多様性の礎ともいえるインディペンデント(個人店)や、地域に根差した特徴ある中小規模チェーンが強く輝かなければなりません。

 

「いま」の延長線上に安座するだけでは、生き残ることが難しい時代です。それぞれのレストランの個性を大切にしながら、時代にあわせて正しく成長できる仕組みを提案することが私たちの使命だと考えています。